家族で宝塚観劇。宝塚歌劇団の舞台は知的障害児にも優しかった。
先日、ファミリーで宝塚歌劇団の舞台を見られるという機会に恵まれ、見に行ってきました。
と、心配でしたが、ファミリーでの舞台観劇なんてめったにない機会ですし、旦那もいつか観に行ってみたいって言っていたので、こんなチャンスもうないかも・・・と、くらいついてみました(^^)/
Contents
宝塚へのアクセスは阪急電車で・・・
宝塚歌劇団の母体は鉄道会社。
ここは電車で行かねば・・・と、あえて阪急電車でのアクセスを選びました。
(133)鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡 (ポプラ新書)
なんでも、宝塚歌劇団は、
阪急電鉄の一部門であり、阪急阪神東宝グループのエンターテイメント・コミュニケーション事業運営はであるが、運営は別会社扱いではなく、阪急の直営であり、阪急電鉄創遊事業本部歌劇事業部が行っている。このため、歌劇団員は阪急電鉄の正社員扱いとなっている。(ウィキペディアより)
なのだそうですもの・・・
鉄道ファンではないですが、阪急電車は素人目からみても美しい電車だと思います。
特徴をあげてみると~
●「阪急マルーン」といわれる赤茶色の塗装
●木目調の内装
●緑のシート生地
いつも乗りなれている方々にはただの電車なのかもですが、
めったに乗らない私には、このみやびやかな車体で、
宝塚観に行く~(≧∀≦*)
と、いうだけでウキウキだったりしました。
しか~し、私のとなりに座っている息子と娘はゲームやってたりするので、これからの観劇のことにウキウキしてはいないみたい。
旦那は、舞台中、子どもらが粗相をしないかと、違う意味での心配をしていて、多分、他の観劇に行く人たちと心の中が違うよう・・・。
観劇って、劇を楽しむものだけど、私は、観劇の前とかも楽しくしたいタイプなので、
と、思いつつ、宝塚駅に降り立ったのでした~。
宝塚駅から宝塚大劇場は徒歩5分ほど
宝塚駅を出ると、銅像がお出迎えしてくれていました。
なんでも2014年で100周年を迎えたそうで、その記念の銅像なんだそう。
宝塚歌劇団舞台美術担当の関谷敏昭さんのデザインで、最初3案あって、意見を募集した中、このデザインに決まったらしいです。

駅を出るとすぐにあの有名な花のみちに誘われます。もう宝塚の駅についたら、この道行くしかないって感じ。歌劇団までの道のりを迷う人はいないんじゃないかな・・・(´ー`)

花のみちをまっすぐ、5分ほど行けば、右手が宝塚大劇場です。
宝塚の駅は、阪急今津線と宝塚線が入りこんでいて、今津線の出発メロディーは、「鉄腕アトム」宝塚線のは「すみれの花咲く頃」と宝塚100周年を記念して変更されたのだとか。

花のみち、花だけじゃなく、道の備品もすみれ色だったです^^;

観劇の間に昼食の時間。我が家はルマンのサンドイッチを選びました。
花のみちの途中に、セルカという、タカラヅカジェンヌグッズや飲食、買い物ができるお店がたくさん入った商店会があって、その2Fに、宝塚観劇の方々に評判とウワサの「ルマン」というサンドイッチ屋さんがあるというので、そちらに立ち寄りました。
オープン前だというのに、行列ができていて、しかも、できるまでに時間がかかったので、観劇時間ぎりぎりになってしまって大変でした。せっかくの観劇のチャンスをフイにするとこだった・・・(;´Д`)

玉子サンドやフルーツサンドが有名なお店ということだったのですが、いろんな味を楽しみたかったので、野菜やハムも入ったものにしました。美味しかったですが、もうこんなに肝を冷やしたくないので、もしも、またチャンスがあれば、今度は予約していこうと思います。予約できるらしいので・・・(;^ω^)
いざ、歌劇団の門をくぐるぞ・・・。
さすが歌劇を見るって方々は、結構服装に気を使ったおしゃれな方々が多かったです。
わたしらガチの普段着で来ていて、もう少し気を配ればよかった~(>_<)と、後悔しました。
ま、息子は
みたいな感じでしたけどね。

宝塚の観劇は息子も娘も旦那も虜にした。
劇中に粗相をしないかと、ドキドキだったのですが、そんなのは杞憂でした。
なにより、歌劇団の方々がそうさせないくらいの舞台をされていたからです。
以前、ファミリー劇を観に行ったのですが、公民館みたいなところで見たからか、息子にはよくわからなかったらしく少し退屈そうでした。
今度もそんな感じかも・・・と思っていたのですが、宝塚歌劇団は違いました。
●違いその1
劇中、歌がとにかく多いので、歌やダンスが大好きな息子には、劇というより、歌とダンスを見ていたという感じでわかりやすかったみたいです。
●違いその2
声も大変に勉強されているので、聴覚障害の息子にも、歌劇団のみなさんの声が耳に届きやすかったのではないかと思います。
●違いその3
ラブシーンも若干あったけど、そこはわからなくても、歌とダンスを楽しんでいました。
●違いその4
舞台装置もすごくて、くるくると場面が変わるので、それに合わせていろんなところから人が登場し、またセットも現れるので、そこも見ていて楽しいみたいでした。
●違いその5
舞台のセットもすごかったけど、衣装もきらびやかでゴージャズ。そんじょそこらじゃ見られないです。
その中でも、羽を背負って歌う宝塚歌劇団ならではのシーンは、小学生の御用達アニメ、アイカツのキャラクターがなぜ羽をつけて歌っているのか・・・というのを娘に教えてくれました。
その後、宝塚歌劇団の人の羽はしょってるけど、アイカツのようにバーチャルな羽ができるといいね~という話を家族でしました(´ー`)


※なんでもアイカツのキャラの名前は宝塚由来の名前が多いらしい・・・^^;
●違いその6
脚本も、長い説明みたいなセリフが少なく、歌とダンスに置き換えてあるので、そこも息子にはありがたいところでした。
で、息子にわかりやすいということは、人類にわかりやすいということなのです。
身体的に弱者である息子が喜んで見られる舞台・・・
と、ちょっと他の人とは違う観点で観劇しました。
(ヅカファンの皆様はすでにお気づきのことなのに、今頃私気づきました^^;えらそうに書いてすみません(^^;))
娘も旦那もまた観たいと言っていました。
この人たち辛口なのですが、辛口の人たちも魅了してしまったようです。
なんでも今、ヅカ男子と称される男性のファンも多くいるみたい。
うちの旦那もこの中に・・・?^^;
宝塚の舞台はスターシステムをとっていて、このスターの方たちが観客動員・人気において、重要な役割を占めているそうですが、
私が障がい児の母なので、違う観点から見てしまうのですが、スターだけでなく、舞台にかかわっている人たちの舞台をわかりやすくしようという姿勢が宝塚歌劇団を押し上げている・・・と強く感じました。「舞台中、退屈させない!」という作り方がスターの存在だけでなく、宝塚歌劇団のすごさではないでしょうか・・・。
おかげで、息子もマナーの悪い観劇をすることなく、楽しく見られました。行きの電車の中での子どもや旦那らの心の中は、「ホントに面白いの~?」みたいな疑惑だらけだったのですが、帰りの電車ではウキウキに変わってましたね!(^^)!
観劇は豊さの象徴
観劇が終わって、2階から1階へ行こうとすると、すごい人が観ていたんだ~と、改めてわかりました。

息子は人に大喜びでしたが、これだけの人が楽しんでいる時に息子がマナー違反的なことをしたら・・・と、ちとぞっとしましたけどね・・・ホント、なにもなくてよかった・・・(>_<)

そう考えてしまうくらい、知的障がいをもっている息子にとって、観劇はハードルが高いのです。
だけど、そんな息子に、これだけグレードの高い舞台を見せてあげられて本当に良かった。
日本っていろいろ至らないところもあるのかもしれないけど、
豊かな方だと思います(*´ω`*)
もっとこの豊さを多くの人と分かち合ったり、多くの人がいつまでも、この豊さを継続させる力を与えられる世の中であるといいなぁと思います。
足元のカーペットがバラ

売店で買ったら袋がすみれ色で、ゴージャスなのにもびっくり・・・

そういえば、街中いたるところがすみれ色を意識していたなぁ・・・
紫って高貴な色だっていうけど、まさに宝塚と宝塚歌劇団にぴったり。
この高貴さを、地球いっぱいに満たしてほしい♡
息子はたまたまこういったチャンスに恵まれたけど、ダウン症の子は、歌やダンスが好きな子も多いので、見に行くチャンスがもっといっぱいあるといいなぁ~(*´ω`*)
後日~
こんな阪急電車を見つけました( ゚Д゚)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません