鼓膜チューブ挿入手術後の聞こえの検査~聴力検査の種類

2021年3月3日

滲出性中耳炎のため、チュービング手術を行いました。その後の聞こえの検査を行った時の様子です。手術前にも同じ検査を行いました。その時の様子は下記に記しています。

手術後の聞こえの検査に行ってきました。検査方法は前回と同じで、子供に遊ばせておいて、背後の左右から太鼓、鈴、タンバリンなどの音を鳴らして振り向くかどうかを確認するという検査でした。

太鼓や鈴などの音はどちらの耳も聞こえてるようですが、さすがにティッシュのかすかな「カサカサ」音には反応せず。でも、前回より左は格段に反応が早く、私が見ていてもよく聞こえているようでした。右はまだ点耳薬をしており、治ってはいないようです。

次の検査も前回やったものでした。左右に赤と青のランプがあり、音が鳴った瞬間ランプを見たら私が備えつえのボタンを押すという検査です。

それも以前より反応がよく聞こえの数値はアップしていました。という事は、やはり今まで聞こえが悪かったという事です。聞こえてるようでも、聞こえの感度は悪かったのです。ダウン症のため、反応が遅いのかもですが・・・。

ほんとは彼は、もっと言葉が出ていたかもしれないと思うと、もっとよく気をつけてやれば・・・と悔やまれます。やはり健康あっての発達だとつくづく思います。

(wrote:2010-01-28 20:36:00)

聴力検査、聞こえの検査の種類

息子が出会った数々の聴力検査を記録しておこうと思います。
聴力検査には、自覚的聴力検査と他覚的聴力検査の2種類があるそうです。

他覚的聴力検査

他覚的聴力検査とは、機械の力で聴力を計る検査方法、と私は理解しました。

聴力検査って「音が鳴ったのわかったよ~」と、自分からお知らせできて、初めて数値化できるて検査になります。赤ちゃんや私の子どものように、自分から音が鳴ったことに気づいた自分がいます、という事をお知らせできない子には、機械の力を使わないと聞こえているかがわかりません。

聴力検査って、お互いの協力のもとにできる検査なんだなぁ~、と息子を通じて知りました。

息子が出会った他覚的聴覚検査は、TEOAE(誘発耳音響反射)、歪成分耳音響放射検査(DPOAE)、聴性脳幹反応(ABR)、聴性定常反応(ASSR)、ティンパノメトリーの5つです。

耳音響放射(OAE)~誘発耳音響反射(TEOAE)と歪成分耳音響放射(DPOAE)

耳音響放射検査には、2種類。
TEOAE(誘発耳音響反射)と、成分耳音響放射(DPOAE)。

TEOAE(誘発耳音響反射)

中耳伝音系を介した音響反応を利用した検査方法。
外耳道にプローブを挿入して音刺激を与えると、刺激に対して内耳から発生する微弱な反応が中耳・鼓膜を経て外耳道に放射されるのを、マイクロフォンによって検出する。
TEOAEはクリック(1~6kHzの音を含むノイズ様の音)を与えると、弱い同じ音が放射される現象。

新生児スクリーニングテストとして行いました。娘の時は、出産後入院中にやってもらったのですが、息子は、保育器生活だったので、退院した後に、病院へ行きやってもらいました。すると、両耳の耳の穴が小さすぎて、プローブがうまく入らないと言われ、何度やってもREFER(要再検)と出たそう。

これは娘のものです。娘は健聴です。息子のはどこいったか見当たらない~息子の方が聴力悪かったのに~(;´Д`)

今、思えば、プローブが入らなかったという理由だけでREFERだったのかな?と、ちょっと思ってます。この頃から、難聴人生を予兆していたのでしょうか・・・。

歪成分耳音響放射検査(DPOAE)

耳に音を入れると、内耳より放射されてくる小さな音で、この音そのものを記録する検査方法である。2つの異なる音(f1とf 2)を与えると2f1- f 2で計算される音が放射される。

かかりつけの耳鼻科で行われた検査です。5歳の時に、診察時の流れの中で、この検査が行われました。その時は特に「難聴」とは言われなかったのですが・・・

聴性脳幹反応(ABR)と聴性定常反応(ASSR)

脳波の測定なので、大きな病院でやってもらいました。
鼓膜チューブ挿入手術の後と、今は別の病院で定期的に聴力の検査を行っていて、転院したての時にやってもらいました。睡眠導入剤を飲んでやってもらうのですが、大きくなると、睡眠導入剤がきかなくなる~。

ABRは、睡眠導入剤を飲ませたり、眠らせるのが大変
聴性脳幹反応(ABR)

音刺激に対して現れる脳波を記録、分析し聴力の閾値や潜時を調べる。脳の障害部位の特定に役立つこともある。睡眠状態で行う。

聴性定常反応(ASSR)

イヤホンなどから数種類の周波数の音を合成した音を聞かせ、その際の脳波を測定。ABRは主にクリック音を使用するため、高音域(2~8kHz)の聴力を反映するが、低音域の聴力判定や周波数毎の聴力を判定する事ができない。そのため乳幼児の補聴器装用に必要なオージオグラムを客観的にかつ正確に作成する手段として期待されているのが、聴性定常反応(ASSR)。

ティンパノメトリー

かかりつけの耳鼻科で行われた検査です。診察時の流れの中で、この検査が行われました。「歪成分耳音響放射検査(DPOAE)」と一緒に行われたりした時もありました。いろんな個人病院で診察の流れの中で、この検査が行われることがありました。

息子が3歳~5歳くらいの時までたまに出会った検査方法です。診察中に、「検査してみましょう」と、先生が言いだし、検査始まる~って感じでした。
ティンパノメトリー

鼓膜の動きの程度を調べる検査で、中耳の状態を調べることが出来る。器械を耳の穴に密着させて、空気圧の変化を作り、鼓膜の動き具合を調べる。気圧の変化を作るため、飛行機に乗った時のような耳がツンとする感じがあるが、片側数十秒で終了する簡単な検査。結果から以下のような情報が得られる。
A型: 正常で、中耳の気圧が外の気圧と同じ。
C型: 中耳の気圧の調節が悪く、低圧になっている。(鼻水、鼻づまり、アデノイド増殖症などで)
B型: 中耳に液が貯留している可能性がある。(滲出性中耳炎などで)

他覚的聴力検査

被検者が応答して初めて成り立つ検査方法。一般には、「音が聞こえている間ボタンを押し続け聞こ えなくなったら離す」という事を被検者にやってもらう事で、聴力を測定という流れなのですが、息子の場合、その流れに到達するまで、かなり訓練しました。他覚的聴力検査の最終段階ちょっと前までいま到達しています。

聴性行動反応検査(BOA)

初めてしたのは2歳の時。上記の記事の検査方法もこちらの方法だと思います。言語聴覚士さんの手腕が問われる検査方法だなぁ~と思いました。

聴性行動反応検査(BOA)

音場で種々の音刺激に対する乳幼児の反応を、観察することにより聴覚閾値を評価する検査法。おもちゃや、指こすりやティッシュなどの音を使用。

条件詮索反応聴力検査(COR)、視覚強化式聴力検査(VRA)

普通の耳鼻咽喉科の病院で行われていました。
防音室に入って、私が息子をだっこして椅子に座り、言語聴覚士さんがいろんな音を出した時、息子が音がどこにあるか探す様子を調べていました。

3歳の時、普通の耳鼻咽喉科の言語聴覚士さんがいるところで行った聴覚検査(COR)。

右から音が鳴った時、右を息子が向いて、右のモニターに絵が映ったり、サイレンが光ったりすると、合っているよのサイン。

記憶を頼りに私が描いてみました。へたくそな絵ですみません。
条件詮索反応聴力検査(COR)、視覚強化式聴力検査(VRA)

乳幼児の音を探す反応を光刺激によって強化し条件付けを行い、音場で聴力を測定する検査法。お子様の好む画像を用意している。VRAでは正面1つのスピーカを使い、CORでは左右2つのスピーカを使う。

これを何回もやって、息子の心に刷り込んだ。今思えば、この後の遊戯聴力検査へ移行するための検査方法だったんだな

ピープショウテスト(遊戯聴力検査)

息子が出会った遊戯聴力検査は、ヘッドホンをつけて右か左からの音が鳴ったのを確認できたら、ボタンを押します。ボタンを押すと、電車が走るというものです。条件詮索反応聴力検査(COR)、視覚強化式聴力検査(VRA)をバージョンアップした検査って感じです。同じ装置を使っての検査でした。(様子はイラストを見て想像してください。)

最初、ヘッドホンなしで検査を行っていました。ヘッドホンをつけると、右からの音だけ、左からの音だけ聞かせることができるので、左右の聴力を測定できます。
4歳からヘッドホンを付けての検査になりました。5歳で補聴器を買ったので、補聴器を付けての検査と、裸耳の検査と両方するようになりました。

聴覚支援学校では、右耳から音が鳴る→ボタン押す→電車走って、ライト点滅、サービスで画像も映るというものをしてくれて、息子は大はしゃぎ。聴覚支援学校の検査は子どものための検査をやっているからか、楽しい仕掛けや、検査に飽きさせない先生方の言葉がけがあったりするので、支援学校での検査が息子は大好きです。

ピープショウテスト(遊戯聴力検査)

音が鳴ったらボタンを押すと、報酬としてお子様にとって楽しい景色が見られるという条件付けを行い、聴力を測定する検査法。

標準純音聴力検査

小学校3年生くらいから、ひとりで検査室へ入って検査をするようになりました。長く検査しているので、音が聞こえた時にボタンを押すというのが正確にできるようになっているそうです。

重度ダウン症児で、知的障がいもあるけど、長くやってればできるようになるんだなぁ~
標準純音聴力検査

聴力検査の中で最も基本的かつ重要な検査は、「標準純音聴力検査」。ヘッドホンを両耳にあて、125ヘルツから8,000ヘルツまでの7種類の高さの異なる音のきこえを調べる(気導の検査)。左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べる。この検査を行うことによって、難聴があるかどうか、および難聴の程度がわかる。

14歳になって初めての聴覚検査の時、手のひらで押すタイプのボタンから親指で押すボタンに変わったそう。

音が聞こえたら、このボタンを押していました。
今、こんな感じにボタンを押しているようです。

息子の検査時、防音室から私は追い出されているので、どういった検査をやっているかわかりません。言語聴覚士の先生が、「今日、ボタンを一般の人が使う、親指で押すボタンに変えてみたんだけど、できたのよ~」と、嬉しそうに言ってくれて、私もうれしかったです。

裸耳と補聴器をつけての検査

息子は補聴器を使用しているので、いつも、裸耳の検査と、補聴器をつけての検査、両方やっています。幼児の時は、長い検査は飽きたり、気分が乗らなかったり、集中力が足りなかったりで、検査結果が曖昧なものとなったりしましたが、今では集中してできるので、検査結果は先生も信頼できると言っています。

長い事検査がんばってきたもんね

知的障がいを持っていると、検査方法に慣れたり、覚えたりするのがとても大変。

でも、できない事はないようです。
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