放課後等デイサービスは特化型が増えている?

息子が放課後等デイサービスを利用し出して6年過ぎました。7年目の幕が開け、もう1学期終わろうとしてます。
息子の先輩たちも学生生活を巣立って行きました。
放課後等デイサービスは高卒までなんですよね。
高校生が多いところだったりすると、人数の調整とか難しいみたいです。バランスよくいろんな年齢の子がいないと、全体的に多くなったり、少なくなってしまったりしてしまうみたい。
でも、年齢にあまりにも差があると、子ども側からすると、楽しみにくい場となってしまう時もあるので、デイ側の年齢構成は親も気にかかるところです。
学年が上がることで、そのデイに合わなくなってしまったり、人の入れ替わりで、なじめなくなってしまったりする・・・ということもあるのでは~?と、連絡帳と毎日の子どもの様子でチェックしたりしています。
息子は、自分から今日の出来事を言うことができないので~(;´∀`)
いろいろな特色を持つ放課後等デイサービス
今年の春先に、デイサービス側の都合で、利用できないところが出てきてしまい、急遽新しいデイを探すことに・・・。
近頃は、デイサービスたくさんできたからか、○○に特化というところも少なくありません。
音楽に特化していたり、学習に特化していたり、運動、遊び、テクノロジー・・・etc、etc・・・どこにしたらいいのか迷うほどです。
息子が小1の頃はデイサービス自体がホントに少なくて、選びようがなかったのですが、こんなに増えると選ぶのも大変です。デイ側のHPやブログをチェックしたり、口コミ情報などを仕入れたり・・・
今まで息子が行っていたデイサービスは、最初は普通に保育園的だったのに、預かり人数が増えたのか、増やしたかったのか(きっと両方だとは思いますが)支店みたいな感じで、分裂していって、活動のプログラムもうんと増えました。
そのプログラムがデイの特色となり、○○に力をいれているから選ぶという人も少なくないようです。
音に敏感だったり、身体の動きが不自由だったり、みんなそれぞれ問題かかえてるから、なんとか自分を上手く使えるようになってほしいという親の気持ちやそうなったらいいなぁというデイのみなさんの気持ちが特化を生み出したのかも・・・。
パソコンを扱えるところだったり、将来を見越して、軽作業をさせてくれるところもあったのですが、
息子は、「音楽系」「運動系」「勉強系」「遊び系」と4つの部門に特化したデイサービスに通っています。
デイサービスでの療育内容は、どんな事をやっているのか、その場でじっくり見る機会が少ないので、面談や子どもがいない時を見計らって説明会とかしてくれます。そんな時のビデオ映像でしかみたことないので、雰囲気はこんな感じかな?と親の想像も交じってますが以下のような感じだと思います。
音楽系
音楽療法
息子は小1から音楽療法があるデイサービスに通っています。
リズムがわからないので、自分勝手な音を鳴らしたりしてるのですが、幼児の頃から音が大好き。
おもちゃを落としてその振動や音を楽しんでいたので、好きな事をできるところがいいかな~と音楽療法の曜日を選んで通えるようにしました。
入ってみると、楽器を鳴らす機会が多く、いろんな楽器に触れさせてもらえるようです。楽器の演奏は手や腕などを細かく動かしたりするので、難しい子どももいるようですが、音が鳴るってそれだけで楽しく感じるみたい。
音自体が苦手な子どももいるとは思うのですが、楽器に触ったり、触れたり、音が鳴るのを確認するというのも音楽療法というのになるのか、私が見たかぎりじゃみんな楽しそうに演奏しているようです。
↓こういった本もあるようなので、障がい児の療育に音楽は有効なのかな?
使っている楽器は打楽器系が多いようでした。複雑に指を使うピアノ系は先生におまかせ。それに合わせてみんながそれぞれ音を鳴らしているって感じです。
↓普通の太鼓はバチを使うので難しいのか、太鼓はこういったのを使っているのよくみます。ジャンベって言うんですね。
タンバリンとか鈴とかも使っているんですけど、変わった楽器もたくさん使わせてもらっているようです。よく見かけるのが・・・
あちこちの音楽療法を渡り歩きましたが、なぜか、ツリーチャイムはどこにでもありました。1つしかなくて、スタッフの人があっちこっちに触らせに移動していました。
リトミック
リトミック系では、音楽に合わせてゲームしたり、体操したり、曲に合わせて何かをするって事をやっているみたいです。
リトミックというのか、保育界では有名な斎藤公子さんのさくら、さくらんぼ保育園のリズム体操を、息子が幼児の頃、やっていました。
息子は3歳まで歩けなくて、お尻で移動したり、四つ這いや転がって移動していました。歩いてほしくて、いろいろ探していたところで、さくらさくらんぼの保育園のリズム体操をやっているところに通う事にしました。
めちゃくちゃ身体の機能を考えて作られていました。ただ、音楽がピアノでちょっと昔っぽい音楽に合わせてやるので、息子の心にはヒットしなかった~^^;ワニやらゾウやらの動きをやることによって身体の機能を高める・・・体操っぽかったです。
3歳くらいでやっと歩きだした息子なのですが、リズム体操、役立ったような気がします(*’ω’*)
親的にはいいぞ・・・とか思っていたけど、息子は、かっこいい曲やダンスが好きなんです。激しい振動が好きなんです。そこにギャップがあって、幼児卒業したら、楽器にいっちゃったなぁ~(;´∀`)
音楽療法とリトミックの違い・・・
私の認識では、
楽器系➡音楽療法
身体を動かす系、もしくはダンスの1歩手前➡リトミック
てな感じなのですが、違うかも・・・
息子の療育遍歴からいうと、幼児の時はリトミックをやってくれるところが多かったです。小学校に入って楽器が増えた気がします。小学校高学年になってやっと歌。
普通の子ならば、歌最初かも・・・でも息子しゃべれないんで、歌が最後だったです(^^;)
デイサービス等では、音に合わせて布をひらひらさせたり、布を投げてひらひらを楽しむってのを見かけたりします。
これ、赤ちゃんの時も療育でやってました。
パラバルーンもよく見かけます。支援学校でも音楽の時間にやっていました。
音楽が好きな子はとても多いので、小学生には人気のプログラムだと思います。息子ももちろん音楽は大好き。
ダウン症の子は音楽が好きな子が多いそうですが、
でもね、音楽が好きと音楽の才能があるは違う。ダウン症の子は音楽の才能がある的に思われていることが多いのですが、
息子は違う(._.)
リズムがわからないようで、メトロノームが「カチ、カチ、カチ、カチ」と規則正しい音を出してても、無視で、自分の思い通りの音を鳴らしています。音の出し方も規則的ではないです。途中「あ、合ってる」とか思ってもだんだん早くなっていくという状態が息子にはみられます。
身体の機能的に聞くを身体で表現できないのかもしれないのかな~なんて思っていますが、なぜそうなるのかは謎のまま現在に至っています。
合わせると気持ちいいんだ・・・というのがわかってくるといいなぁ・・・
とか思って、続けています(;´∀`)
勉強系
大きくなるにつれて、知的障害児でもやっぱり「勉強」になるんですよ(ー_ー)
我が家の息子は、重度のダウン症児なので、理解度が半端なく低い(>_<)
「あいうえお」に2年くらいかかってます。
言葉がうまく聞き分けられないようなので、50音を教え始めたのですが、文字の形と音を合わせて覚えるってのは結構難しい事みたいです。
普通の子なら簡単に覚えていくのですが、息子にとっては、文字の形に意味を見いだせないし、音と文字の形が何故一致するのかもわからないよう。
それでも一生懸命頑張って、なんとなく読める文字も増えてきました。
文字を見て、書いて、読む、この3点セットで頑張ってきましたが、ここに来て、絵カードの方が物事をわかりやすい子なんだ・・・てのがわかってきました。
絵カードを家の中のいたるところに貼っているのですが、自分が言いたい事を「絵カード」を使ってわかってもらおうとする場面が多くなりました。
今、PECSを使ってるデイサービスへも通っているのですが、その影響かもしれません。
pecsとは・・・
絵カード交換式コミュニケーションシステムというそうで、
1985年にアメリカ合衆国の学者であるロリフロストとアンディボンディによって考案された自閉症の人たちとのコミュニケーションをとる方法のひとつです。
言葉では自分の想いを伝えることができないけど、
絵カードでなら伝えやすいってのを発見した人すごいと思う(ー_ー)!!
人って言葉よりも先に場面とか絵がうかんで、それに言葉を付けているだけなのかな?少なくとも息子にとっては、そんな感じにまず言いたいことは頭に絵が浮かんでいるんだと思います。
だから息子は言いたい事があると、家にある絵カードの中から、自分が言いたい事にぴったりな絵カードを探したりしています。
しか~し、息子はしゃべれないわけではないので、PECSだけに頼るのはなんとなく「違う」って感じもしている母でした。
絵の中に含まれるたくさんの事を、言葉で表現できることは、人としてとても大事な部分のようにも感じているんで・・・
ゆっくりでもいいから、イメージと言葉を近づけていければ・・・と思っています。
今、PECSに頼らずに言葉にできるのは「ジュースちょうだい」「しゃぼんだまちょうだい」「らーめんたべる」「すしたべる」など・・・
全部息子が心から欲してるもの・・・
カラオケに行きたい時は、カラオケの絵カードもってきて「か・ら・お・け」とゆっくり言ってます。
強烈な欲求が息子の言葉を引き出せるようです(;´∀`)
運動系
息子が大好きなプログラム。
でも、
身体を細かく動かすって結構難しいんです。
障がいを持っている子ども達は身体をうまく使えなかったり、言っている事とやっていることがちぐはぐだったりします。動きを制御できずにたえず動いてしまったりする子もいて、そんな子ども達に、身体を動かしたり、止まったり、頭で考えた事を身体が表現できるようにする方向へもっていく・・・
が本来のデイサービスの運動療育のようです。
感覚と身体を統合させる・・・感覚統合という療育になるのかなぁ?
運動系では遊びを取り入れつつ、療育の方向に持っていくという形が多いため、子どもにとってはわりとストレス少なく、学べるのではないかと思います。
息子のリズムがわからない・・・も、ここからなのかな~とか思って運動系のデイも大事にしています。
ホントは真剣にやると大人でも難しかったりする、運動系の療育。
私みたいな片足、高齢者区域につっこんでる人にも必要な気が~(;´∀`)
以前、ブレインジムという本を読んだのですが、これがなかなか難しかったです。
ブレインジムとは?
1970年頃のアメリカで始まった。学びに取り組むことがスムースにいかない子どもたちをサポートする教育活動のなかで発見された効果的な体操やセルフマッサージのやり方が、体系づけられたもの
なのだそうです。
私自身がやっても難しかったんで、脳と身体は違うんだな~と学びました。頭にあることを身体で表現するってむずかしい~(;´Д`)
頭ではわかっているのに~ってこういうことか・・・と、感じました。
ん?ブレインジムの使い方あってる?
息子の身体はなかなか思うように動いてくれない時があり、ダンスとかやっていると特に感じます。見たことを再現するのが難しい時があるんですよね。反対に回ったりとか・・・
ま、我が家はあんまり深くやらない感じです。諦めに近いのかもしれませんが、楽しいって思える範囲の方がうまくいくような気がするのです。私自身も年齢のせいにしたりしてます^^;
遊び系
遊びの場は、順番やかわりばんこ、ゲームのルールなど、結構学ぶことが多いです。それを遊びの中でやんわりと教えていってくれるんで助かります。
人と一緒に生活すると、順番とかルールって大事だよね~(;´∀`)
相手の気持ちを考えるってのも大事。
そんなのを遊び系のところは教えてくれます。
みんなでボーリング行ったり、カラオケ行ったりもしています。
親は大丈夫かな?言葉じゃなくて宇宙語で歌うよ?
大丈夫かな?ボール投げられるかな?ボール投げる順番とかわかってるかな?
とか思ってたんですが、さりげなくデイの人たちが教えてくれたり、デイの子達が何気に「こうだよ」と教えてくれるので、だんだんわかってきました。
大勢が苦手の子もいると思うのですが、息子は大勢が大好き。その雰囲気が好きみたいです。で、その大勢の雰囲気ってわりと強制力がありますよね。そこにあっさり乗って楽しくできるタイプみたいです。
雰囲気が悪くならないようにデイの方々も気を使っているようで、いつも楽しく遊んで帰ってきます。
不思議なことに、ここが一番言葉がよく出ます。
勉強系のところが一番言葉出てないんじゃないかな・・・。教えられる言葉と、自分が必要な言葉は違うからかなぁ?
みんなとの遊びの中って、みんなについて行かないと楽しい事できないし、自分出さないと入れないもんね。
一生懸命、頭の中から言葉ひっぱりだしてるのかも・・・。
↓UNOでみんなと遊んでいる時、「黄色ってカードの色を言ってましたよ♡」とか、デイサービスの人が教えてくれました。
でも、
勉強系で、こんな言葉あるよ・・・と教えてもらって、自分が使いたい引き出しの中にしまっておいて、いざという時出して使えるようになったらいいなぁって思って、両方のデイを大事に通っています。
まとめ
息子が通っているデイの特色的なことを書いてみましたが、これはうちの息子がこんな感じだから、出会ったというデイなのかなぁと思っています。
子どもによって違うもんね。
娘だったら、大勢と仲良くなるのが難しい子なので、また違ったところが引き寄せられてきていたかも・・・。
ちょっと前まで、選ぶほどの数がなかった放課後等デイサービスが、こうも特徴豊かな個性あふれるところに育ってきて、時代にびっくりです。
親的にはありがたいなぁ・・・と思っているのですが、
そんなデイサービスで働く人たちにとっても、またそんなデイサービスにお金を流してくれている社会にとっても、私たちの息子が社会的に大切な存在なんだ・・・という風な感じになってくれるともっといいなぁって思います。
デイサービスや支援学校の支援教育を目の当たりにして、私自身、人間について、学んだ事がすごく多かったです。
ふつ~の、なんにも知らないお母さんが、障がいというものにぶち当たって、
と、悩んだり、考えたりしました。
障がいに携わった先輩たちにずいぶんと教えてもらい、今までの自分が恥ずかしくもなりました。
実は、障がいが自分のすぐ隣にあったのに、自分自身がわかってなかったんだなぁとかも思いました。
まだまだ学びの最中だけど、障がい児の教育がちょっとおもしろくなってきたところです。
新しいデイサービスでも、楽しく過ごせるよう工夫してくれるところに出会い、中学生なりの成長をみんなで見守るという形のスタートを切りだした我が家です(´ー`)
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