助成金を申請して新しい補聴器を購入する~中等度難聴児の補聴器~
ダウン症の息子は、中等度難聴です。度重なる中耳炎でなったのだと私は思っていますが、実際、難聴で生まれてきたのかもしれないし、そこはよくわかりません。
新生児聴覚スクリーニングでは、耳の穴が小さすぎて検査できなかったり、ABRや普通の耳鼻科での聴覚検査では聞こえてる判定を受けていたのですが、健常な聞こえではない事が4歳くらいでやっとわかりました。
息子は知的障がいを持っているので、自分では聞こえているかどうか言えないし、聞こえの意味もわからなかったのだと思います。なので、4歳までの聴覚検査の結果は、あまりあてになる検査結果ではなかったのでした。
「この子うまく聴こえてないぞっ」
と、見つけてくれたのは、聴覚支援学校の先生。
たまたま聴覚に問題があるお子さんをお持ちのママさんと知り合って、相談に行ってみたら?と勧められて行ったところから発覚したのでした。
はじめての補聴器~片耳を自腹で購入してみました
そこから補聴器生活に入ったのですが、最初は左右の聞こえの差がとてもあって、左の聴力がよくて、右がすごく悪いって感じだったのです。
そんな場合は、両耳つけると、かえってうるさく感じてしまうそうで、聴力がいい方の左のみに補聴器をつけてみようとなり、左のみの補聴器を購入してみました。

シーメンスというメーカーの補聴器を購入しました。
聴覚支援学校の先生が教えてくれた補聴器業者さんが取り扱っているメーカーがシーメンスでした。まったく知識がなかったので、業者さんまかせで選んだものでした。

スケルトンのF201が当時オススメの物でした。このシリーズはスケルトンじゃない物からスケルトン仕様の物、色も多彩だったのですが、落としてもすぐわかるように目立つ色を選びました。
片耳で使っていた補聴器を両耳に~助成金で初の左右おそろいを購入
その後、右の聴力は、鼓膜再生の手術をしたら、ぐんと上がってきて、左右差がなくなってきたので、右もつけてみようという事になりました。
当時、補聴器は、身体障碍者手帳を持っている人しか助成金がおりないという話でした。
規定以下の聴力の場合は、身体障がい者と認定され身体障碍者手帳の交付を受けられます。認定を受けていれば、障害者総合支援法により補聴器購入時に補助が受けられます。
しかし、認定される規定聴力は高度難聴レベル。
軽度、中等度の難聴では認定されないのです。
我が家の息子は、中等度難聴でしたので、身体障碍者手帳の交付対象ではありませんでした。
ですが、子どもに限っては言葉の習得の問題などから、中等度の難聴でも補助金が降りるという事になったと、後に聴覚学校の先生から聞き、左右あわせた補聴器を助成金を使って購入しました。


初めて両耳おそろいで買った補聴器は、Octiv Pは防塵防水保護等級IP67というもの。
当時一番防水効果が高いと思われたので購入を決めました。
息子の汗で夏は電池がつけるたびに錆ていたので、防水効果が高いものにしました。
防塵防水保護等級IP67とは、「粉塵が中に入らない」「一時的に一定の水圧じの条件に水没しても影響がない(1m、30分)」ことを意味します。完全防水とは異なります。
Octiv P説明書より
使ってみたのですが、やっぱり毎年電池錆びてました。
そして毎年汗のために壊れていました( ;∀;)
補聴器の修理代は半端なく高い。
毎年「万」単位で補聴器修理代がかかります(;_;)
身体障害者手帳をもっている人ならば、修理代も公費負担があるらしいですが、
中等度難聴児にはそれがないんだよ~(;´Д`)
子どもが使うから「仕方ない」という聴覚支援学校の先生や業者の方の話で、毎年修理をしていましたが、3年目くらいから、汗のためにではない故障も増えてきました。
毎日使うので、劣化していくのも「仕方ない」んだよね~(;´Д`)

スピーカーが故障したり、電池室が割れたり、様々な故障を経験しました。もうほとんどの部品を新品に替える勢いですね・・・と業者の方に言われた昨年、これ以上は無理だ~と思って今回買い替えを決意しました。
と、いうのも、5年経過した後だったら、新規購入で、また助成金を申請できるのです。
我が家の息子、中等度難聴児なので、今は助成金が使えるのですが、
18歳すぎると、軽中等度難聴者への補聴器の助成金はないそうです。なので、みんな大人になると、片耳だけつけたりするんだそうです。(高いので両耳購入は大変だから・・・だそうです。)
と、息子を通して知りました。
補聴器の必要性
難聴は、「軽度」「中度」「高度」「重度」と4段階に分かれています。健聴者の聞こえは25db未満。
- 軽度難聴・・・25db以上45db未満
- 中度難聴・・・40db以上70db未満
- 高度難聴・・・70db以上90db未満
- 重度難聴・・・90db以上
上記のように、音として認識するデシベル(db)でレベル分けされています。
しかし、言葉としての認識をデシベルで考えると、日本語1音1音の周波数があるので、50音の中の聞こえない周波数の音が交じった単語だと、何の単語言ってるかわかんなくなるのです。

息子の場合だと、高い音が聞こえにくいようで、
「日傘(ひがさ)」という単語だと、多分「ひ」と「さ」がよく聞こえなくて、「が」しか聞こえてないんじゃないかと思います。
そこで、そのアンバランスな聞こえを改善するべく、補聴器の力を借りたいのです。
補聴器購入の補助は、重度・高度難聴のみ
聴力障害には等級があって、身体障碍者手帳の交付を受ける際、検査を行って、振り分けられます。
2級・3級を「重度」、4級・6級を「高度」とされています。

補聴器購入にあたっての、助成金を受けるには、「高度」「重度」でなければならないのですが、息子の聴力は、「中等度」。
補聴器が必要だと思われるのに、助成金を受ける対象ではないってのがちとモヤモヤするところです。
息子の生活は、補聴器をつけないと、音が聞こえにくいのか、テレビの音量をあげたり、iPadの音量を最大に自分で上げたりしています。
機器の音量最大は、家族に非常に迷惑で、私より聞こえがいい娘と旦那からブーイング。
でも本人にとっては、小さい音では聞き取りにくいんで、単に音量を上げているだけなんですよね。
音が聞こえにくい人との生活の不具合を日々感じているので、
中等度難聴も支援してくれるようになるといいんだけどなぁ・・・
と、思っているのは私だけでしょうか~。
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