ダウン症の息子が歩いた日
これは娘が3歳、息子が2歳の頃のお話。
「さあ歩きはじめよう」
ダウン症の子は筋肉が弱いそうで、「歩く」ために~という訓練を3カ月くらいからしました。
赤ちゃん体操教室という体操教室があって、出産した病院からの伝手で見学に行きました。その頃、息子0歳。
3ヶ月後、息子の首はまだ座ってませんでしたが、「歩く」という目標に向かって頑張り始めました。
息子は腹筋が弱く背筋が強いタイプだったので、足と背中の筋肉を使って、3カ月の頃は寝がえりはできていて、でも首もすわってないって感じでした。
腹筋弱いからか、座るのには1年以上もかかり、
伝い歩き、家具を手で支えた後に手を離して5,6歩歩く、というところまできてました。
ここまで2年8ヵ月です。
昨日の夕方の事でした。
娘が「ほら、歩いてるよ」と息子を見て言うてきました。
伝い歩きで歩いてるのだろうと思って、何気に振り向いたら、手で支えるものがなにもない所で、自分で立って数歩歩いたのです。
娘と二人で大喜び。
息子も「やったよ~」といった感じで喜んでいるようでした。
まだまだ数歩だけど、自分で立ちあがって、自分で目的地に向かって数歩歩いた記念すべき日になりました。
(wrote:2009-10-07 20:58:19)
息子が歩く前は、ホントに歩けるようになるのかなぁ~と不安の日々でした。
1歳半くらいから周りの同じくらいの月齢の子たちは、ぼこぼこ歩きだしていたのに、息子はちっとも歩く気配すらありません。(四つ這いになってハイハイで素早く移動していました。息子的にはそれで満足って感じにみえました。)
ダウン症の子は早くて1歳半くらいから歩き始める子がいるらしいのですが、息子は~って感じで比べてシュンとなるって感じになってしまっていました。
親ばかだからか、はたからみるとダウン症に見えなくて、できない事を数えると、ダウン症を感じるって感じな私でした。←ダウン症という障がいを受け入れられてなかったのかもしれません。
しか~し、今では私より早く走れるようになりました。
私がくじけそうになる度に、歩行訓練してくれた、PTの先生たちが、
「ダウン症で歩けない子って聞いた事ないから絶対歩けるよ」
と、言ってくださって、その言葉を支えに私も頑張ったけど、息子も頑張ってくれて、言葉通り歩ける日はやってきました。
今もし、頑張っているダウン症の子と保護者の方がいらっしゃったら、きっと歩けるようになるよって言いたいです。
でも、今のダウン症児と共に暮らす親子の方々強いんだよね~(^^;)
情報がたくさんあるからかもしれないけど、恐れ知らずで、「できる、できる」でガンガン前に突き進む親御さんたちよく見かけます。
私は、息子の幼児期、常に、
できるようになるのかな?
と、心の中で思っていた気がします。
ダウン症の子に対する知識も情報も、そういった子をあまり見たこともなかったので、どうやって育てていったらいいか純粋にわかんなかったんです。
ブログも今みたいにたくさんなかったですし、育っていく過程のイメージがわかなかったです。
↓こういった本で勉強していましたが、こういった親子は、とても努力された方々だから、こういった方々と一緒に考えてはいけないと、療育の先生に言われたりしていました(;_;)
息子と生活していって、ちょっとづつ、ダウン症がわかってきて、不安より楽しみの方が多くなってきました。
私的夢ですが、今後は、
「ダウン症が医学的に解明されて治る病気」
という風になっていくといいなぁ
なんて思っています。
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