息子の支援学校で、懇談がありました。
障がい児の教育って、ひとりひとり違うから、先生と相談しながら、こういう事を重点的に教えていこうとか、問題点があったら、どうしたらこの問題が乗り越えられるかという事を話あったりします。
他の支援学校がどうかわからないけど、息子が通っている学校の懇談は、そういった感じです。
学習内容がひとりひとり違うし、生活面でも教えてもらったりしています。
息子は小学校も中学校も支援学校。
小学校低学年では、生活面の指導のウエイトが大きかったのですが、そんな息子も小3の終わりくらいから学習に力が入ってきて、50音や数に入ったのもそのくらいです。1,2年生では、ことばかずという教科で学習があり、ほんのちょっとの時間の勉強でした。
中学部になって、教科的な勉強が増えてきました。国語、算数、体育、美術、音楽、技術家庭科も入ってきました。
教科書で授業なんて感じじゃなくて、教材は先生の手作りが多いです。
なぜか、理科と社会はありません。
テストもないです。
支援学校の子達はひとりひとり学力がまったく違う。幅広すぎです。
学校の支援級から支援学校に来た子もいるので、そういった子はそれなりに勉強ができます。息子はその学力についていけないので、息子仕様の勉強内容を先生が作ってくれて、それを見聞きして、理解していってます。
クラス単位で勉強するのではなく、学年で、だいたい似通った学力の子をグループにして、国語、数学の勉強をしています。
国語の内容は、息子の場合、文字を書く、読むという感じで、まだ単語しか理解していません。50音は小学校時代になんとかマスターしましたが、十分にわかっているとはいいがたく、文字を書いたり、読んだりする事で、反復して理解につなげている最中です。
数学は、息子の場合は、5くらいまでは、量も数もわかっているようなのですが、6~10はちとあやしい足し算、引き算、できません。
8を書くのが難しいらしく、練習中。
量と数のマッチングも頑張っています。
サッカーや野球などの球技は、ボールを指定した場所まで蹴ったり、投げたり、蹴れない子は、なんとか指定した場所までどうにかして持って行くとか・・・。
持久走は、個人のレベルで目標をつくり、目標を目指して、トラックを何十周も走ったり、上体起こしや、体操などは、できる範囲で個人、個人でがんばっています。
支援学校のいいところは、みんな個性が強すぎて、比べる事ができないので、競争がないところです。
それをいいと思わない人もいるのかもしれませんが、個性が強すぎると、競争にならないんで、自分の子が頑張ってる姿を見ただけでハッピーになります。
ダンスもよく授業内容に入ります。ちゃんと振りはあるのですが、振りを楽しめる子は、振りを覚えて曲に合わせて踊り、振りに興味ない子は、その場を楽しむ、なんて感じの自由なダンスです。
普通の学校のように、決まったことが、体質や、体力的にできない子が集まっているのが、支援学校なので、強制が少なく、先生が生徒に寄り添う形をとっています。
生活にかかわりが少ないので、息子にとって、美術は難しい教科だと思います。言われている事をやっているだけで、
でも、中学生になって
「やった、作ったよ」みたいな気持ちを認めてもらいたいってのがでてきたのかな・・・。
手先を使うのが苦手な息子。
塗り絵がずっとできなくて、塗り絵嫌いなんだな・・・と、思っていたら、線で描いた白い空間を塗る、という意味がよくわかってなかったらしく、毎月カレンダーをつくるという授業内容があって、カレンダーの数字を書くのと、その月にちなんだ塗り絵を塗るというのを、先生と一緒にやっていくうちに、塗り絵ができるようになってきました。数字も30までの数字が書けるようになってきました。
今では、線の内側の白い部分を上手に色分けして塗れるようになってきています。
↓今の息子の精一杯の塗り絵。前は一色で絵の上をぐちゃぐちゃに色を走らせていました。
が、その楽器にちょっと特徴ありかもしれません。
ピアニカ、笛なんてのは、支援学校に通う子には少し難しかったりします。なので、先生が弾く電子オルガンに合わせて、太鼓的な物、鈴、などを使って音を奏でることが多いです。
我が家の息子、リズムがわからないらしく、音を出して楽しむのが大好きなのですが、リズム無視で音を出したりします。
家でもよくギターをひっぱりだしてつま弾いたり、太鼓をたたいたりするのですが、リズムがないので、騒音になってしまって、旦那と、特に娘から嫌がられています。
ダウン症の弟だからしょうがないっては思えんみたいです
小学校高学年の頃は、その授業に移行するための練習だったのだと思うのですが、ボールペンの組み立てとかをやっていました。
今はコロナ禍だからか、料理はないのですが、小学部の時は、クッキングの授業があったりしました。
普通の小学校の家庭科の授業なら、生徒が準備も材料の下ごしらえから完成品までやって、先生は説明という形になると思うのですが、支援学校では、準備も、下ごしらえも、先生がかなり誘導してやるので、誘導しやすいように下準備をたくさんしてくれます。
そして、完成まで、先生がかなり支えてくれて、「できた」感がもてるように計算して料理完成、試食まで持ち込んでくれていました。めちゃくちゃ大変だったと思います。
技術家庭科の授業は、就労を意識した授業なのだと思います。
中学生になって、現れた教科で、息子にできるのかな?と思っていましたが、なんとか先生方が工夫してくれて、息子にもできるようにしてくれているようです。
無事、将来、何かできるように、何かに就けるように、重要視しているように思います。
↓右はコース―ター、左は木材にマグネットを埋め込んでます。息子にとっては、小さい磁石をつまんだり、バランスよく木材を格子にするのは難しかったと思います。
↓糸を縦横気にして穴に通していくという作業は、手先が不器用な息子には結構大変。
ダウン症は手先が不器用と言われていて、息子も例にもれず。親指があまりうまく使えてないようです。でも小学生の時から手先は意識していろいろ経験してきました。だんだんと生かされて、将来に繋がればいいなぁと思っています。
ホントは、こうしたい、ああしたいって言いたいかもしれませんが、息子の知らないところで、先生と、私とで、息子の事を言い合っているので、私としては少し後ろめたい気持ちもあったりします。少しでも息子に役立つ機会にしたいと、懇談は外さないようにしています。
学校での様子は、マイペースなダウン症児なので、中3になろうが、先生が変わろうが、クラスが変わっても、気にしてないらしく、楽しくやっているそうです。
自分が大好きで、自分しかみてなくて、みんなに俺を見ろって感じの息子なのですが、なぜか嫌われないという・・・先生方には、クラスのムードメーカーで助かっているとのこと。
息子が小さい時、いろんなダウン症児の本を読んだけど、ムードメーカー、癒し、明るい、みたいな子が多いって話だったけど、息子も例にもれず、そういう風に育ってきました。
ダウン症児って知的な部分が普通の人よりちょっと少ないんですけど、知的な部分が多いと明るい部分が少なくなっていくのかな?
腹黒い部分が、ダウン症の人たちには少なくて、それが癒しとか、ムードメーカーとか言われる要素となるんじゃないかと思っています。
なので、一生懸命、勉強してもらっているのですが、理解の力って、やっぱり障がいが関係するみたいで、普通の子のように、見たり、聞いたりすることがすっと理解できない感じです。
ひとつひとつ、かみ砕いたり、角度を変えたりして、先生も私もデイサービスの人たちも工夫をこらして教えてます。息子の場合、ダウン症児の特徴のひとつ、頑固が加わって、かたくなに自分仕様を信じ込んでる時に、そうじゃないって事をわかってもらうのが難しい時もあります。
でも、何度もすると、ある日ふっと理解が湧いたりする時があるのが、面白いです。
支援学校はテストはないけど、評価はあります。
懇談や新学年になった時、保護者にどういった方向に進みたいか聞いてくれて、先生が目標を設定してくれます。その目標の到達具合が、評価につながります。
出来たらうれしいけど、出来なかったからといって、仕方ない部分があるので、あまり気にしていません。息子はもっと気にしてない・・・
学校もデイサービスの方々も一緒になって、息子を助けてくれるので、何かあっても、相談できて、普通の子育てよりもチームで子育てって感じがします。
親も障がいを通して、人間を考えるようになっていくので、なぜ、このような行動をするのか?とか、なぜ、こんな事を言うのか?とか深く考えるようになり、毎日学ばせてもらってる感じがします。
私たちに知恵を出させて、世の中もっとよくなるようにしようってのが、障がい児と生きるってことなのかなぁとか思っています。
中学生最後の生活、後半も楽しく元気にやっていけたらいいな
障がい児の教育って、ひとりひとり違うから、先生と相談しながら、こういう事を重点的に教えていこうとか、問題点があったら、どうしたらこの問題が乗り越えられるかという事を話あったりします。
他の支援学校がどうかわからないけど、息子が通っている学校の懇談は、そういった感じです。
学習内容がひとりひとり違うし、生活面でも教えてもらったりしています。
息子は小学校も中学校も支援学校。
小学校低学年では、生活面の指導のウエイトが大きかったのですが、そんな息子も小3の終わりくらいから学習に力が入ってきて、50音や数に入ったのもそのくらいです。1,2年生では、ことばかずという教科で学習があり、ほんのちょっとの時間の勉強でした。
中学部になって、教科的な勉強が増えてきました。国語、算数、体育、美術、音楽、技術家庭科も入ってきました。
教科書で授業なんて感じじゃなくて、教材は先生の手作りが多いです。
なぜか、理科と社会はありません。
テストもないです。
支援学校の国語、数学
息子の国語、数学の授業内容は、息子に合った授業をしてもらっています。支援学校の子達はひとりひとり学力がまったく違う。幅広すぎです。
学校の支援級から支援学校に来た子もいるので、そういった子はそれなりに勉強ができます。息子はその学力についていけないので、息子仕様の勉強内容を先生が作ってくれて、それを見聞きして、理解していってます。
クラス単位で勉強するのではなく、学年で、だいたい似通った学力の子をグループにして、国語、数学の勉強をしています。
国語の内容は、息子の場合、文字を書く、読むという感じで、まだ単語しか理解していません。50音は小学校時代になんとかマスターしましたが、十分にわかっているとはいいがたく、文字を書いたり、読んだりする事で、反復して理解につなげている最中です。
数学は、息子の場合は、5くらいまでは、量も数もわかっているようなのですが、6~10はちとあやしい足し算、引き算、できません。
8を書くのが難しいらしく、練習中。
量と数のマッチングも頑張っています。
支援学校の体育
サッカーや野球も教えてもらってるけど、なにぶん、ルールを理解するのが難しいので、わかりやすい部分を切り抜いて、先生方が、生徒にもわかってもらえるようにつくっているようです。サッカーや野球などの球技は、ボールを指定した場所まで蹴ったり、投げたり、蹴れない子は、なんとか指定した場所までどうにかして持って行くとか・・・。
持久走は、個人のレベルで目標をつくり、目標を目指して、トラックを何十周も走ったり、上体起こしや、体操などは、できる範囲で個人、個人でがんばっています。
支援学校のいいところは、みんな個性が強すぎて、比べる事ができないので、競争がないところです。
それをいいと思わない人もいるのかもしれませんが、個性が強すぎると、競争にならないんで、自分の子が頑張ってる姿を見ただけでハッピーになります。
個性って、その子の病状や特性が入ってる。それって比べられないものだもんね。
ダンスもよく授業内容に入ります。ちゃんと振りはあるのですが、振りを楽しめる子は、振りを覚えて曲に合わせて踊り、振りに興味ない子は、その場を楽しむ、なんて感じの自由なダンスです。
普通の学校のように、決まったことが、体質や、体力的にできない子が集まっているのが、支援学校なので、強制が少なく、先生が生徒に寄り添う形をとっています。
支援学校の美術
絵を描くにしても、小学部の時は、みんな絵に興味がないので、自由にペンやマジックを紙に走らせたり、マーブリングで模様を楽しんだり、ハサミをなんとか使って工作をしたりしていました。なぜこんな事をするのかな?と思っているだろうなぁ。
生活にかかわりが少ないので、息子にとって、美術は難しい教科だと思います。言われている事をやっているだけで、
で?これが何なの?
出来上がった工作物にまったく興味なく、持ち帰っても知らんぷりでした。でも、中学生になって
ほら見て!
と工作物を見せるようになってきました。「やった、作ったよ」みたいな気持ちを認めてもらいたいってのがでてきたのかな・・・。
手先を使うのが苦手な息子。
塗り絵がずっとできなくて、塗り絵嫌いなんだな・・・と、思っていたら、線で描いた白い空間を塗る、という意味がよくわかってなかったらしく、毎月カレンダーをつくるという授業内容があって、カレンダーの数字を書くのと、その月にちなんだ塗り絵を塗るというのを、先生と一緒にやっていくうちに、塗り絵ができるようになってきました。数字も30までの数字が書けるようになってきました。
今では、線の内側の白い部分を上手に色分けして塗れるようになってきています。
↓今の息子の精一杯の塗り絵。前は一色で絵の上をぐちゃぐちゃに色を走らせていました。
支援学校の音楽
支援学校の音楽は、普通の学校のように、みんなで歌ったり、合奏したりしています。が、その楽器にちょっと特徴ありかもしれません。
ピアニカ、笛なんてのは、支援学校に通う子には少し難しかったりします。なので、先生が弾く電子オルガンに合わせて、太鼓的な物、鈴、などを使って音を奏でることが多いです。
我が家の息子、リズムがわからないらしく、音を出して楽しむのが大好きなのですが、リズム無視で音を出したりします。
家でもよくギターをひっぱりだしてつま弾いたり、太鼓をたたいたりするのですが、リズムがないので、騒音になってしまって、旦那と、特に娘から嫌がられています。
うるさい!
親だと、仕方ないって思えるけど、姉弟はちと違う。ダウン症の弟だからしょうがないっては思えんみたいです
支援学校の技術家庭科
中学生になって、技術家庭科が入ってきました。木工細工や縫物なんかをやっているようです。小学校高学年の頃は、その授業に移行するための練習だったのだと思うのですが、ボールペンの組み立てとかをやっていました。
今はコロナ禍だからか、料理はないのですが、小学部の時は、クッキングの授業があったりしました。
普通の小学校の家庭科の授業なら、生徒が準備も材料の下ごしらえから完成品までやって、先生は説明という形になると思うのですが、支援学校では、準備も、下ごしらえも、先生がかなり誘導してやるので、誘導しやすいように下準備をたくさんしてくれます。
そして、完成まで、先生がかなり支えてくれて、「できた」感がもてるように計算して料理完成、試食まで持ち込んでくれていました。めちゃくちゃ大変だったと思います。
技術家庭科の授業は、就労を意識した授業なのだと思います。
中学生になって、現れた教科で、息子にできるのかな?と思っていましたが、なんとか先生方が工夫してくれて、息子にもできるようにしてくれているようです。
無事、将来、何かできるように、何かに就けるように、重要視しているように思います。
↓右はコース―ター、左は木材にマグネットを埋め込んでます。息子にとっては、小さい磁石をつまんだり、バランスよく木材を格子にするのは難しかったと思います。
↓糸を縦横気にして穴に通していくという作業は、手先が不器用な息子には結構大変。
ダウン症は手先が不器用と言われていて、息子も例にもれず。親指があまりうまく使えてないようです。でも小学生の時から手先は意識していろいろ経験してきました。だんだんと生かされて、将来に繋がればいいなぁと思っています。
中学3年生の息子の様子
息子の懇談は、三者懇談ではありません。娘の時は、中学生になると、三者懇談になって、自分の事を先生や私の前で、言うチャンスがあったけど、息子にはありません。ホントは、こうしたい、ああしたいって言いたいかもしれませんが、息子の知らないところで、先生と、私とで、息子の事を言い合っているので、私としては少し後ろめたい気持ちもあったりします。少しでも息子に役立つ機会にしたいと、懇談は外さないようにしています。
懇談は、息子の様子を聞くチャンス、息子の家での様子を教えるいい機会。連絡帳で伝えられてない事を伝えるように頑張るぞ!
学校での様子は、マイペースなダウン症児なので、中3になろうが、先生が変わろうが、クラスが変わっても、気にしてないらしく、楽しくやっているそうです。
自分が大好きで、自分しかみてなくて、みんなに俺を見ろって感じの息子なのですが、なぜか嫌われないという・・・先生方には、クラスのムードメーカーで助かっているとのこと。
息子が小さい時、いろんなダウン症児の本を読んだけど、ムードメーカー、癒し、明るい、みたいな子が多いって話だったけど、息子も例にもれず、そういう風に育ってきました。
ダウン症児って知的な部分が普通の人よりちょっと少ないんですけど、知的な部分が多いと明るい部分が少なくなっていくのかな?
腹黒い部分が、ダウン症の人たちには少なくて、それが癒しとか、ムードメーカーとか言われる要素となるんじゃないかと思っています。
でも、知的要素がないと、生活が成り立たないんだよ~
なので、一生懸命、勉強してもらっているのですが、理解の力って、やっぱり障がいが関係するみたいで、普通の子のように、見たり、聞いたりすることがすっと理解できない感じです。
ひとつひとつ、かみ砕いたり、角度を変えたりして、先生も私もデイサービスの人たちも工夫をこらして教えてます。息子の場合、ダウン症児の特徴のひとつ、頑固が加わって、かたくなに自分仕様を信じ込んでる時に、そうじゃないって事をわかってもらうのが難しい時もあります。
でも、何度もすると、ある日ふっと理解が湧いたりする時があるのが、面白いです。
支援学校はテストはないけど、評価はあります。
懇談や新学年になった時、保護者にどういった方向に進みたいか聞いてくれて、先生が目標を設定してくれます。その目標の到達具合が、評価につながります。
出来たらうれしいけど、出来なかったからといって、仕方ない部分があるので、あまり気にしていません。息子はもっと気にしてない・・・
障がい児教育、大変だけど面白いです
障がい児教育、親ひとりで頑張らなくても、いいようにできてるので、それを活用すると、大変さが少し緩和されます。学校もデイサービスの方々も一緒になって、息子を助けてくれるので、何かあっても、相談できて、普通の子育てよりもチームで子育てって感じがします。
親も障がいを通して、人間を考えるようになっていくので、なぜ、このような行動をするのか?とか、なぜ、こんな事を言うのか?とか深く考えるようになり、毎日学ばせてもらってる感じがします。
私たちに知恵を出させて、世の中もっとよくなるようにしようってのが、障がい児と生きるってことなのかなぁとか思っています。
障がい児の事を福子って呼ぶのはそういう事?
中学生最後の生活、後半も楽しく元気にやっていけたらいいな
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