ダウン症の息子は今年高校1年生になりました。
ようやく、慣れてきたかな?と思って一息ついたところだったのですが、進路説明会でず~んと落ち込んでしまいました。
上の学校をねらえる子もいるかとは思いますが、重度の息子にそれは無理。進路は就職か福祉施設しかありません。
説明会では、「就職は現状厳しいですので、今から情報をリサーチし、お子様のスキルと照らし合わせて、自分で探してください」というものでした。
学校というぬるい場所から、北風ぴゅーぴゅーの場所に放り出されるんだ・・・
障がい児の進路は主に3つと聞きました。
- 就職
- 進学
- 福祉施設

■就職について
就職は、普通の就職とA型とB型があるそうです。
ハードルが高いのは一般企業、就労支援A型への進路。
普通の企業と雇用関係を結んだり、A型の事業所に入って働くというものらしいです。企業の仕事をするので、それなりに給料もらえるそう。その分、企業が求める一定の水準の仕事ができる事が求められているみたいでした。
それとは別の就職形態がB型。
一般が無理の人向けの就労形態で、企業の中のほんの一部の仕事を請け負ってる施設の元で働くという形態のようでした。100均の品物の袋詰めとか、福祉施設でパン作ったり、喫茶店手伝ったり、といった感じで、仕事内容が多様らしいです。ほんの小さな一部の仕事をもらって働くといった感じのようでした。
■進学について
進学先は、普通の大学に行ける子もいるのでしょうが、就職訓練校に行くという事を紹介していました。
息子が通っている学校は、支援学校ですので、中度、重度の障がいを持つ子が多いです。テレビなどでこれができる、あれができると紹介されている子はほんの、ほんの一部の子です。
普通の大学に入った~
普通の就職して働けます!
普通の就職して働けます!
などという子は、息子の学校にはほとんどいません。(ほとんどというより、いないんじゃないかな・・・)昨年なんか、就職、就労支援A型へ行った子、0人だったもんね。
世の中、障がい舐めて見てる。
メディアの、切り取ったきれいな部分しか世にでないからわからないよね。
メディアの、切り取ったきれいな部分しか世にでないからわからないよね。
■福祉施設について
じっとできない子も支援学校にはとても多いです。多動だったり、奇声を発しないと気が済まない子がいたり、人が言う通り、望む通りにどうしても出来ない子。
そんな子も絵を描いたり、自分の望む事で評価されているのを紹介しているメディアもあるけど、これまた、ほんの、ほんの一握り。
多動を薬で押さえないといけなかったり、時には体を張って、行動を制限しないといけないこともある子達に、働くは難しいので、できる事を教えてくれたり、余暇活動をさせてくれる施設へ行くという進路がありました。
説明では、ここの希望が一番多いらしく、それだけ、生活面で苦労している子がいっぱいいるという事です。
息子が通う支援学校はB型か福祉施設への進路が大半でした。
中度と重度の障がい児に働けってのがどだい無理な気がする・・・。
そういう風に考えると、障がい児の生存に疑問?とか思われるかもですが、障がい児の存在って働けるとか、これができるとかあれができるとかが価値なのではなく、
むしろ、これができない、あれができないというところに価値がある、と、私は考えています。
障がい児がもっている障がいは、私たちの中に障がいのかけらがあると私は考えています。そのかけらを大量に持って生まれてきたのが障がい児?
障がいを持つ息子と過ごしながら、障がいが持つ困りごとの中で、普通の人でもその困りごとのかけら持っているよね、っていうのいっぱいある気がします。そのかけらが小さいのでなんとかなっているだけ。
そのかけら(問題)を解読してくれ!
というミッションなんじゃないかと私は思ってます。
障がいをもつ人たちが、障がいを気にしないで、なんとかカバーできる仕組みや、身体的に障がいを取り除くことができるとか、そんな方法を見つけるために障がいを持つ人がこの世の中にいるんじゃ?
と、私は考えています。
早く、存在価値などを気にしなくて、みんなで手を取り合って暮らせる世の中になるといいな。
そう考えるのは夢なのでしょうか・・・。
スポンサードリンク
コメント