ダウン症児とHSP娘との暮らしのブログ

HSPだと思われる娘とダウン症児の息子と暮らしています。多くの気づきを得られる刺激的な毎日なので、忘れちゃもったいないな・・・と思って綴っているのですが、年々綴るのが遅くなっています。子どもらが育つということは親が年を取るということ。指が動かん・・・。

進路

先日の障がい者の進路の講演では、進学という選択肢の説明も少しありました。(障がい者の進路講演の就職についての記事は↓下記に書いてます。)進路についての情報も記録しておこうと思います。



障がい児でも選択をできる子もいます。でも、我が家の近所の学校では近年入学者が減っているそうです。

重度の子が多くなってるのかな~?

進学の中には、職業訓練校と福祉型専攻科という進路先があるようです。



職業訓練校について

職業訓練校は、将来就職をするために必要な技術を勉強する学校で、福祉型専攻科とは、生活していくための力を勉強する学校のようです。

職業訓練校では職業別に科があります。
  • 販売、接客関連職
  • 清掃、環境整備関連職
  • 製造、流通関連職
  • 事務補助職
  • 介護関連職
などの仕事に就くために進学するって感じのようです。国語、算数、マナーやモラル、ルールなども学ぶ場となっているようで、高校から急に就職となってしまうので、こういった学校に進学して一般企業や就労継続支援A型を目指すのもありなのかな?と思いました。

しかし、我が家の近所では、昨年、職業訓練校へ進学した3人しかいなかったのだとか。募集をかけても定員割れしてしまった職業訓練校もあったのだとか。

息子が通っている学校は「支援学校」。それなりに、障がいの等級が高い子が多いです。障がいが軽かったら普通学校の支援級に通ってるもんね

息子が入った時は、クラスメイト7人で1クラスしかなかったのですが、中学部、高等部とだんだん人数が多くなってきました。普通学校での学習が難しくて、途中で転入してくる子も結構います。

そんな状況を見たりしているので、訓練校へ行けるような子が少なくなっているのかな~なんて認識を持ってしまっています。実際はどうかわかりません。


福祉型専攻科について

福祉型専攻科は、近年、人気になってきていて、進学する人が増えているのだとか。我が家の近所の区域だけかもしれませんが・・・。

高校での学びから、いきなり就職は障がい児にとってハードルが高すぎると感じています。高校でも就職のための授業が高1からあるし、実習もあるのですが、障がい児って1つの学びを長くしないと身につかない~。

長くして身につかない事いっぱいあるけどさ。


学校に行っていても、仕事という方向へ行けない子も結構います。そんな子で、学校の延長みたいな場があると助かるので、人気なのかな~?

福祉型専攻科では学校みたいな感じで、HR、授業、掃除、クラブ活動などが活動内容のようです。利用期限があるそうで、我が家の近くの福祉専攻科では、月に2回ほどカラオケやボーリングに行ったりするそう。

健常の子ども達が大学に進学するように、障がい児の子ども達の大学進学って感じなのかな~?と認識しました。

障がいが軽いと将来がたくさん選べると思うのですが、我が家の息子には厳しい~。

でも、保育園難しいと思っていたのですが、どうにか入れて、なんとなく先生にもクラスメイトにもいいように仲間に入れてもらってどうにか過ごしてきました。

なんでか、場のムードメーカー的になれた。ダウン症の子に多いらしい。


小学校大丈夫かなぁ~と思ったけど、ひらがな覚えてくれて、歌やダンスが大好きになって、サッカーや野球がなんとなくわかるようになりました。

高校生になって、小さな物を作ったり、清掃活動を勉強したりしています。

先生達や、福祉の方々の力を借りて、なんとかなってきたので、これからもなんとかなるといいなぁって思っています


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ダウン症の息子は今年高校1年生になりました。

ようやく、慣れてきたかな?と思って一息ついたところだったのですが、進路説明会でず~んと落ち込んでしまいました。

上の学校をねらえる子もいるかとは思いますが、重度の息子にそれは無理。進路は就職か福祉施設しかありません。

説明会では、「就職は現状厳しいですので、今から情報をリサーチし、お子様のスキルと照らし合わせて、自分で探してください」というものでした。

学校というぬるい場所から、北風ぴゅーぴゅーの場所に放り出されるんだ・・・

障がい児の進路は主に3つと聞きました。
  • 就職
  • 進学
  • 福祉施設
shinro
■就職について
就職は、普通の就職とA型とB型があるそうです。

ハードルが高いのは一般企業、就労支援A型への進路。
普通の企業と雇用関係を結んだり、A型の事業所に入って働くというものらしいです。企業の仕事をするので、それなりに給料もらえるそう。その分、企業が求める一定の水準の仕事ができる事が求められているみたいでした。

それとは別の就職形態がB型。
一般が無理の人向けの就労形態で、企業の中のほんの一部の仕事を請け負ってる施設の元で働くという形態のようでした。100均の品物の袋詰めとか、福祉施設でパン作ったり、喫茶店手伝ったり、といった感じで、仕事内容が多様らしいです。ほんの小さな一部の仕事をもらって働くといった感じのようでした。

■進学について

進学先は、普通の大学に行ける子もいるのでしょうが、就職訓練校に行くという事を紹介していました。

息子が通っている学校は、支援学校ですので、中度、重度の障がいを持つ子が多いです。テレビなどでこれができる、あれができると紹介されている子はほんの、ほんの一部の子です。

普通の大学に入った~
普通の就職して働けます!

などという子は、息子の学校にはほとんどいません。(ほとんどというより、いないんじゃないかな・・・)昨年なんか、就職、就労支援A型へ行った子、0人だったもんね。

世の中、障がい舐めて見てる。
メディアの、切り取ったきれいな部分しか世にでないからわからないよね。



■福祉施設について
じっとできない子も支援学校にはとても多いです。多動だったり、奇声を発しないと気が済まない子がいたり、人が言う通り、望む通りにどうしても出来ない子。

そんな子も絵を描いたり、自分の望む事で評価されているのを紹介しているメディアもあるけど、これまた、ほんの、ほんの一握り。

多動を薬で押さえないといけなかったり、時には体を張って、行動を制限しないといけないこともある子達に、働くは難しいので、できる事を教えてくれたり、余暇活動をさせてくれる施設へ行くという進路がありました。

説明では、ここの希望が一番多いらしく、それだけ、生活面で苦労している子がいっぱいいるという事です。

息子が通う支援学校はB型か福祉施設への進路が大半でした。

中度と重度の障がい児に働けってのがどだい無理な気がする・・・。


そういう風に考えると、障がい児の生存に疑問?とか思われるかもですが、障がい児の存在って働けるとか、これができるとかあれができるとかが価値なのではなく、

むしろ、これができない、あれができないというところに価値がある、と、私は考えています。

障がい児がもっている障がいは、私たちの中に障がいのかけらがあると私は考えています。そのかけらを大量に持って生まれてきたのが障がい児?

障がいを持つ息子と過ごしながら、障がいが持つ困りごとの中で、普通の人でもその困りごとのかけら持っているよね、っていうのいっぱいある気がします。そのかけらが小さいのでなんとかなっているだけ。

そのかけら(問題)を解読してくれ!


というミッションなんじゃないかと私は思ってます。

障がいをもつ人たちが、障がいを気にしないで、なんとかカバーできる仕組みや、身体的に障がいを取り除くことができるとか、そんな方法を見つけるために障がいを持つ人がこの世の中にいるんじゃ?

と、私は考えています。

早く、存在価値などを気にしなくて、みんなで手を取り合って暮らせる世の中になるといいな。

そう考えるのは夢なのでしょうか・・・。


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